…どうぞ。 [ 静かな夜に、寝静まった国の端の端。 冷めて固くなった一つのパンを、 半分ちぎり、裏路地に座り込む貴方に差し出しましょう。 代わりの愛を差し出す事はできません。 私も、空腹を感じる一人の存在ですから。 貴方が『同志』であるならば。 深く被った外套を、その時貴方に対して、 外す事は、あったのでしょうか。]