[さて。獅子からの説明を受け、見送られて門をくぐれば、そこはもう一つの街と言っても差し支えないくらいの広さで。
思わず、まぁ、と小さく声を漏らししばらく呆けていただろう。
遊園地は初めてであるが、こんなに大きな規模だったとは。
端から見れば、田舎から出てきたおのぼりさんのように見えたに違いない。
実際、魔女の住む森から出て、街に行くのは年に数回あるかないかだったため、田舎者には変わりないのだが。]
ええと。
[何もかもが珍しくて。気持ちがはやり。逆に決められない。
獅子の言葉から出た「薔薇の迷宮」というのも気になったのだけれど]
えす、えふ。
[聞き慣れない単語、SFエリア。説明の時は聞き流してしまったけれど。
誰かに聞いてみても良いのだろうか、もしくは、別れたばかりなのにいきなりレオーネくんを呼んでもいいのだろうか。
しばらく、おろおろとしているように見えただろう**]