名前……。ボクも、自分の名前はわかるな。
ボク、シュクルです。
[自分の名前はわかる、という少女の言葉に。>>3
たしかに自分も自分の名はわかると、なんとなく自分の名を少女に告げ、小さく頭を下げた。
そして。一瞬の間を置いて、見知らぬ男性に名を告げたい女性は居ないんじゃないか? と思い至る。
まずいことをしたかもしれない。]
ああ、いや。あの、貴女の名前が知りたいから自己紹介をしたわけじゃなくて、あの。
いや、貴女の名前を知りたくないというわけでもなくて。えーと。
[てんやわんや、再びである。]