──回想
エリアもいっぱいなのに、アトラクションも沢山……
[そう呟いた時は、はしゃぐというより途方に暮れるような声になってしまった。
毎日決まったルーチンを繰り返し生きていた少年には、目が回りそうな程の情報過多。
マストが確認しながら声に出して聞かせてくれたが、感嘆の息と共に首を右に左に傾げるばかりで、具体的な要望は上手く決められない。
>>0:383ゴンドラの上で考えるからと今はプランを練るより出発を優先することにし、正門を二人くぐったのだった。
その後結局ゴンドラに乗り込んでからもはしゃいでばかりで頭なんて使ってなかったのは言うまでもない。
そこはやはり子供であった。]