― 秋・文化祭 ―
[>>1:164 できることなら、自分も裏方が良かったのだ。
とはいえ、事前会議でのアイデア出しや意見交換で>>1:163
貢献できなかった身だ。控えめに、しかし訴えるような目で
『 ……ドリック君、あの、喫茶店に票入れてた、よね? 』だからウェイターいいよね? と詰め寄られては頷く他なく。
こうして、白黒ツートンのウェイター服を纏っている。]
あー、まあこれ、割とデザインいいしな。
[コウが着ても似合うと思う。と級友の賛辞に応えた。
>>1:67 あの日以降の小さな変化は、きっとまだはっきりとした輪郭で現れてはいまい。
そも初めから海藤は、気弱ではあってもケンを忌避することはなかった。
感謝をわざわざ言葉で示すことはなかったが―― 遠巻きにされる自分を知っている ――、ありがたいと思う。]