― ショッピングモール:ドルチェと ― …褒めても何にも出ない、よ[素敵、なんて言葉をかけられれば、恥ずかし気に少しだけ頬を染めただろう。>>1:358慣れない言葉に視線が泳ぐ。] けれど、そう、 私、今に満足は、してない、かな[彼女の言う通り、私は今の私に満足していない。ホントの私って、今の自分と違う形をしてる気がする。少なくとも、輪郭も存在もあやふやなままの私は、好きじゃないから。言葉に詰まりながらそう述べつつ、話は衣服の方へ切り替わる。]