[例えば、流れた血が、海のようであれば良いことを知っていて。例えば、鉄クズの山は大きれば大きな程良いことを知っていて。そんなことが人生の中で当たり前だったとして、けれど、明日からその何もかもに意味が無いことを告げられたとして、その時自分達は、どうやって生きていけばいいのだろう。硝煙しか知らない者は、これから何を選択すればいい。だからソレしか知らない自分達は、きっとこれからもソレを選択し続ける。そんな、子供すらも笑い飛ばしてしまいそうな、言葉だけの実感のない平穏。]