『認識しました。自己紹介ありがとう、ウキクサ。
私達輸送班が無事に物資を輸送することができるのも、あなた方の尽力に依るところが大きいと考えます。こちらこそ、お世話になりました。
真面目、気質的な傾向は私には判断しかねますが、与えられた任務に対し、尽力したいと考えています。
清掃業務に対する認識は、特に特別好ましいと感じるものではありません。
私は汚染された環境下でも支障なく活動することのできるヒトモドキですが、生体パーツを有するヒトモドキにとっては、施設の清潔さは活動のパフォーマンスに影響するでしょう。
精神面においても、清潔である方が快適だと思われます。
施設内に生体パーツを有するヒトモドキの存在を複数確認したため、彼らへの奉仕活動の一環として清掃を行っています。
しかし、施設内は私が清掃を行わずとも十分に清潔であり、私の活動が施設内の環境向上に大きく貢献することはないと考えられます。
なので、あなたが遊び相手を探しているなら、私がその相手に立候補することも可能ですが。』
[そう言ったあと、私はウキクサが示した紙の束、恐らくトランプと呼称されるものへと視線を移します。]