[届きにくい星の光、その割に騒がしい、そんな密林に降り立った後。
明るく声を上げ、感情豊かに返事をし、解説もしてくれるマウスが手を引いてくれていたから良かったけれど。一人で興味本意で足を向けたらもうUターンしていたかもしれない。>>1:145
出会った時からずっと、マウスは少年を助けてくれているのだ。本人に自覚があろうとなかろうと。
そんな感謝の意味も篭めた消費物のプレゼントを、相手はたっぷりの喜びが伝わる声で喜んでくれた。>>1:146
兄代わりもこんな気持ちで自分を見ていたのだろうかと密かに思いつつ、はにかんで祝福を重ねる。
オルゴールと比べたらそんなものは全然大したことがないと理解しつつも、キャンディの甘さを心が疲れた時に思い返す思い出の一つにでもしてもらえたらいいなと思った。*]