― 秋・文化祭/グラウンド ―
[溌剌とした声、円陣を組む姿。>>2:111
曲に合わせて動く彼女たちは生き生きとしている。
黒の上に新しい色が芽生えて、次々と新しい命が芽生えた。
また、新しい色が塗り重ねられて>>2:112
瞬きを忘れていた結月の瞳>>2:91が細められる。
眩しいものを見るような表情だった。
スポーツのようだ、と思う。
だからだろうか。彼女たちの命の輝きを感じた。
もしかしたら、そういう生き様も含めて芸術なのかもしれない。
触れたことのない結月には分からない。
届かない。いつだってそうだった。
結月はかつての仲間との距離を感じた。
それを示すかのように、カメラは真宮寺らと結月を引きで映す。]