[第4267回 楽園外視察計画が実施されてから、 およそ864459654秒。 最古の知的生命体は、最新の知的非生命体を楽園に遺し、 荒れ果てた大地に種子を届けに向かった。 随分と永い時が経ったということだけはわかるのだが、 如何せん、夜鷹は朝が来たことと夜が来たことを数え、 それに合わせて刹那を生きる生命たちに 水やりや餌やりをやるのがせいぜいで。 自由な世界に出ていった彼らの無事を今日も祈り、 外界へ向けて歌を歌い続けても。 それが還ってくる日はまだ来ていない]