[閉じ込められての謎解きは大変だった。
部屋中にピースが散らばった金属製のパズルを完成させ、光が差し込む天井の穴へと掲げると反射し、扉を開く仕掛けが隠された壁の一部を照らして教えてくれる。
そんな仕組みだったが、少年にはその意外な発想力がなく、協力できたお陰で進めたといえる。
落とし穴のエリアはドキドキしながら慎重に進み、一歩でも目前のマウスの足取りから逸れないように一生懸命神経を使った。
余裕の瞬間ななど少なくとも彼には一度もなかったが、仲間のお陰ですっかり冒険家の気分。]
やったね、マウスくん。ラピスくんも!
じゃあ早速行ってみようよ
[興奮した様子の相手に対し、少年の目もきっと同じくらい期待を宿していた。>>6
そうして三人は寺院の最奥にあたる魔法の秘宝石の間へと進み、足を踏み入れる。]