[大きな爆発>>#1の衝撃が船体越しに伝い、足元がふらつく。
役者が幾人もここに辿り着いている中、件の“花火大会”の一環――とみていいのか、わからないまま。
レイルの口からは、確かに“レディ・ルミ”の名も挙がっていた>>4。
この騒動の中、昨日の手紙が彼女に届いているか否かは兎も角。届いてはいたのだ。涙を伴って。>>2:294>>2:295>>2:-147>>2:296
彼のその一言が、「後でね」と告げたルミが確かにこの船に向かっているのだということを、ハリコに信じさせた。]
――――…無事で、いて、
[今、その爆風の方角に引き返すなんてことはできない。この船まで自分を送り届けたふたり分の意思のためにも。
そしてなにより、そのうちのひとりの身を、ここで今救うためにも。*]