[続く言葉には、少し視線を上げて、ドクターの方を見遣ります。>>2:77
わずかに沈黙をおいて、視線を下げました。]
『優しいと評価されることは嬉しいです。
ですが、以前も話したということは、私はまた繰り返す可能性もあるのですね。』
[こんな話をしているのに、当のドクターを苦しめているのかもしれない。
ドクターを思って紡ぎ出した、その一つ一つも過去のものと同じなら、どうしたら同じ過ちを繰り返さずにいられるのだろう。
記憶を失った私は、またここに来てしまうのだろうか。
ほんの少し、気落ちする。
しかし、その後のドクターの言葉に、私は驚き、再びドクターに視線を向けました。]