[そう、クリスマスの時にも。
クリスマスのお祝いは寮でも男女合同で執り行ったし、その後に会う──と言う事を繰り返してもう3回目だった。
瞑々学園に入学してからは。
高校時代も似たような流れを繰り返していたのだからトータルで考えるともう6回目かそれ以上……?
それより前から婚約者だったのだとしても、流石に中学の頃はそこまでの期待はしてなかった。ドキドキさせようにも婚約者の存在に私の方がドキドキしていたし、照れ隠しで必要以上に跳ね除けていたからね。
でも、高校に入った頃からは期待もあった。焦りもあった。
別に子孫を残すだとか家の存続とかを考える事だとかが必要ないはずの"普通"の高校生たちが、やれ彼ピッピだのキスがどうだのエッチしただのと色々騒いでいたからだ。
私はと言えば良家のお嬢様──と言うことになってるし実際そうでもある──であるし、婚約者のいる身だからとその話題を遠ざけていたけれど。]