― 記録000:カウントダウン ―
[毎夜天を仰ぎ、遠い空へ手を伸ばす子供でした。
幼い頃より憧れがそこに在り、それを抱いたまま大人になった人間が、自分と言う存在です。
夢でした。
もしかしたら、全てだったのかもしれませんね。
魅入られたように、とりつかれたように。
自分なりに、人生の全てを捧げたつもりです。
それを叶えるためにどれ程の努力を重ねたかなんて、今となってはどうでもよい事でしょう。
僕は夢に向かって歩み、その過程で新たな夢を抱き、目標を添え、そうしてどこまでも歩き続けました。
だからアルテミス、僕を押し上げてくれ。
遠く遠く、果て無き場所。
静かの海に、踏み出す為。]