[やや派手な気がするけれど大人になったような気分になれるのは、本当にそれを祝って繕ってくれていたからだろう。
腰にウェストポーチをつけてお金やらを入れて、蓋つきの木箱を収納すると最後にフローラが選んでくれた『赤いカランコエ』を左胸に飾ると家を出た]
行ってきます。
[誰もいないけれど、"ジジ"に伝わるように家の中に声をかけて扉を閉めるとシュクルの家へと向かう。
道中、人とすれ違うと珍し気に視線を向けられたけれど今年になってからは赤毛熊の毛皮を被っていたからだろう。
久しくまともに素顔を見せていていつもよりもお日様が眩しく感じるくらいだ。
空を見上げれば今日もよく晴れている]
いい日になりますように。
[村の皆へとお呪いの言葉を口にして歩み続け、
目的地に到着すると扉をノックして声をかけた]