[ くるくると周る君を抱きとめて、
君の鼻についた誰かが散らせた花びらを、唇で拭う。
そのまま差し掛かった曲の切れ目に、
悪戯を仕掛けるように一度触れるだけのキスをして。
薄幕ですら隠されていない周目の中、
周囲が一瞬わぁ、と声を上げたものの。
すぐに私達を見守る目は温かなものになっただろう。 ]
……いつか式をあげる時も、
この村でこうして祝われながら
花嫁姿の君を抱き上げたいものだな。
[ 君の体を抱きしめて、幸せそうに微笑む。
今日の白いワンピースも、
ささやかな花嫁衣装のようだけれど。
本当に式をあげる時は、二人で衣装を選べたらいい。 ]