現在・お嬢さんへ会いに
[伝令役となった部下が、アリシアに指定された時刻と場所
>>0をフットマンに伝えると、フットマンはわかったと頷いた。
それを確認すれば、彼はすぐさま喧騒の中へと駆け戻っていく。
アリシアは知らない。だけど、フットマンも知らない
>>1:315。
そうだとも。お互いに知らないから“話”をするのだ。──と、思う。
フットマンはアリシアが指定した時刻と場所に従った。
もっと言えば、指定し返す理由がフットマンには浮かばなかった。
普通ならば、古巣からの声とはいえ警戒する?
罠の可能性を想像しないのか?少女がただ、少女の皮を被っているだけの可能性は?]