魔法の秘宝石の間
[先程までとは作りが違い、広い空間のようだ。
幾つもの松明が置かれた台座の間を進んだ先、細かく彫刻が施された祭壇のようなものの上に眩く輝く石が置いてある。
マウスの後に続いていた少年は、ひょっこりと顔を出してその美しさにほうっと魅入っていたが──
その黒いシャツや茶髪が、煙のようにやや濁った白へと少しずつ変わっていく。>>1:31]
……綺麗だねぇ
[うん。この呪いはそれだけみたいです。
当人は自覚もなくまだ石を観察している。何の様子の変化もない。
お客が被るものだから悪戯程度に留められているのだろう。
この夢の世界なら、その気になれば簡単に戻るはずだ。
実験ここにいるのは子供三人、深刻な呪いではないのは良い判断といえる。**]