[またすぐに眠りたい。だけど、それは、出来ない。
一応基本自分の意志では休めないように設計されているから。
休める――眠る、のは2通り。
ひとつは充電中の時。もうひとつは動力が尽きた時。
さっきまでは後者の理由で眠っていたが、今こうして自由に動いていて、体のどこにも違和感がない以上満充電されているのだろう。
「充電」がもう一つの眠る手段だが、それは決して永遠の眠りではない。いっぱいになってしまえば覚める、それっきりの短い眠りだ。
この場所で永遠に眠っていたいのだから、また動力が尽きる、のを待つことになる。満充電、となるとずいぶん時間がかかってしまいそうだ。]