[無色の水晶の仕切り板越しに対面するエナガは、ヘロン・メイファの左眼を見据えながら身を乗り出し口を開く。 ここで、面会室で立ち合いに就いていた刑務官が話に割り込む。]『そこまで。面会はこれで打ち切りとします』 ああ、刑務官様。ご心配をお掛けしましたね。 ですが打ち切りに異存はございません。 ……そういう訳だ、エナガ。もう帰ってくれ。