[結局躊躇う内容を口にはせずに、眼鏡型電子機器を指で叩く。
薄光を発して二人の間に広がる映像は田園と小高い山に立つ山城の背景や立体的な山や建物のある光景だけれど]
こーいうのを作ってるんだよな。
映像じゃなくて現物、ジオラマってやつだな。
[これに加えて例えば雪国星雲のような白い靄。これはここで描いて記録を取っていただけだがそれに被せるようにすれば冬の景色になったり、地球の青さが夏の空のようになったり。]
手作りと映像とを趣味で重ねてつくって、興味もつやつがて売れるときもあるが、まぁ趣味だな。
傍にいたら、こーいうことしてるって見ることになるし、俺は俺でサンシアはどういう風に世界を表現するんだ。って聞くだろうけどよ。
変わり種の行動してるやつに対する、好奇心って意外で隣にいたい。ってサンシアは思うものなのか?
[何やら不器用な様子なサンシアへと、その言葉は好奇心によるものか、それともそうじゃないのかと、問いを向けた**]