[鎮痛剤などでの局所麻酔をアレッキーノが既に行っている>>10と分かれば、すぐに消毒と縫合から始めようと。
一応追加の麻酔を予備用に傍に置いてから、レイルの脇腹の銃創とその周りを消毒液で清め、糸を通した針を手に持つ。
この時に、弾が脇腹を貫通していたことも判った。無残な傷だが、銃弾まで取り出す必要がないのは幸い。]
……自分で縫おうとするなんて、
流石に無茶よ、ミスター・レイル。
[ここできちんと“ミスター”の敬称を口に出せる程度には、ハリコは落ち着きを取り戻していた。アドレナリンが出過ぎていただけかもしれないが。]
痛かったら言って。麻酔を追加で打つから。