[そう考えて、ふと、約束のことを思い出します。アイリスA型08少尉の方に視線を向けました。少しずつ、迎えに連れられて人影の減る白い建物の中に、一人残るだろう、そのヒトモドキを。それでもあなたは、戦場に朽ちることはないのでしょう。稼働してさえいれば、きっと、いつかは来る。来ないとしても、そう思っていられる。あと少しでロックされてしまう記憶でも、それは私にとって大切な約束です。]『アイリスA型08少尉、お世話になりました。またお会いしましょう。その時まで、お元気で。』