[おそらく手渡されたのは普通のコップだろう。水をゆっくり飲みつつ、のちに世話係という人がやってきて紹介されるかもだけど、それまでは似たような境遇の人たちと話してみようか] わたしは、佐次詩羽(さじうたは)っていいます 22歳で、会社員、です、、 その、夜…外を歩いていたら、何か急に、こんなことになって…[夜中に外を一人で歩いていた事情はまた別にあるのだけど、今は言えない。だって、思い出すと悔しくて悲しくて]