[>>0:421遅い自己紹介。
羅列気味の言葉の断片で成立する会話。
それでも、これはどことなく満足そうな様子だった]
腹?腹はなぁ。
鳴くんだべ。
腹になぁ、なんか住んでるんだか。
[おなかは空いているかという言葉には、
腹に何か住んでいるという表現で返し、
その言葉の意味は、"きゅー"っと鳴く腹の音が表していた。]
おやど?やどかり(宿借り)なんか?
そこさー
[お宿という言葉には、窓から外のあっちこっちを指さしては、
これが"泊っている"宿を指さしていた。それは路地などであり、
それはまさに浮浪者が寝泊まりする場所のことで。
ただこれにとっては立派な"宿借り"であった]