>>1:33 ハチ
すぐ食べちゃダメだぞ!非常食だから!
[ついでに迷子への注意など口にしながら、宙へ翳して全身で喜びを表現するあなたにまたも心解かされているのは明らかだろう。後々、切実さなんてなく食べてしまえばいい。後々。そう思う。]
ボクもひとところにって暮らしじゃないんだけど……
うん。いやそうだね。きちんと見守ってもらおう。
[矢を抜いても変わらずふっくらしている荷から、頷くあなたへ視線を移してひとつ首肯した。
出店を開くにいい目印にもなるかもしれない。休む時はあなたのように連れゆくも自由であろう。
ええと、高い場所がいいんだっけ。以前聞きかじったことに倣うように背を伸ばしてゆらゆらと。暫し格闘しながら軒柱へ取り付けた。]
どや。
[どや。あまり留めるも気が引けるが、これどの辺りから来たの?と遅れた疑問を口にし、まだ地に置かれた麻袋に追加で「宿は決まった?」とも追加した。必要なら自分の贔屓ともう二択ほど伝えておこう。]