[ その新鮮な気持ちも、直ぐに薄れて消えてしまうものなのだろうけど。 ]
[ めいめい促されて診察室を出ると、ほんの少しの恐怖心を覚える。
先ほども通った筈の白い廊下に、これから先の顛末を見た気がして薄気味悪さを覚え、それらを照らし出す人工照明の光に閉塞感を覚えた。
ここが自分の墓場なのだとあらためて認識してしまったものだから、怖く見えて来たのかもしれないな。
コツコツ鳴る足音に気を取られながら、ちょっとの自己分析を挟みながら、歩く。 ]
[ 胸に刺した朝顔の造花。緊急時は子機としても使えたそれの、残り一つを手で撫でつけて。 ]
[ 自分を落ち着けつつ、ロビーに居たモノ達へ一度頭を下げた ]**