[それを見て、女将は微笑んだ。
この世界では、誰かが望んだものがそこに現れる。
つまり…彼はきっと食べたかったのだろう。
たわわとなった、甘くて大きなリンゴを。
女将は両手いっぱいのそれを受け取ると、
彼ににこりと笑った]
あら…ありがとうございます!こんなにとれて…。
私も、林檎大好きなんです。
もし子供がいたら、たくさんたくさん食べさせてあげたくて、うさちゃんりんごの練習なんてしたっけなあ…
これならアップルパイやりんごジュースなんかにしてもいいですねえ。
……これで、美味しいものを作らせていただきますね。
あと、もしよろしかったら、他の人にもおすそ分けしても…?
[と、彼の許可を取ったならリンゴをもたらしてくれた彼に感謝しただろう。]