魔法……は、そうですね、驚かなかったな…… ……実感がないです、けど、知ってるんだと思います。 どこにいたかも、思い出せないですが…… たぶん、貴方の推測が近いかも……です?[ 喋り慣れてきたのか、少年の雰囲気のおかげなのか、 少女も徐々にスムーズな話し方を習得してきた。 うーん、と悩みつつも言葉を返していると 振り向いた先で少年はわずかに頬を綻ばせている。 同じような存在がいて、安心したのだろうか。 重ねて問われ、少女はうん、と頷いた。 ]