─文化祭後・下駄箱─
…わお。
[思わずといった風に声が出た。
それは下校の時のことだった。帰ろうとしたら靴がない。
靴なんてどこかに置き忘れるものでもないのに。]
くっだらない…。
[回想として現れるのは、今までの靴箱を開けたシーン。
ゴミが入っていた時もあった。
死んだ虫が入れられていた時もあった。
ラブレターらしきものを開いたら「ブス!」と書かれていたものもあった。
仏花が入れられていた時も。
そんな、様々な趣向を凝らした下駄箱珍事が連続して、パカ、パカ、パカ、と開けるシーンと共に映し出されていく。]