細かいこと考えてないで、 ただちょっとハメ外せばいいのにね。[慣れ親しんだ(彼がもとめる)姿に戻って。猫耳は戻さぬまま、黒猫のように再び街を徘徊する。先ほどセイレーンと撮ったフェス映像を、ジョンにシェアして、SNSに投稿して。真面目に歩く義務もないから、時々路地裏に消えて、ふらりと誰かの隣に現れて。一瞬だけ"耳打ち"して消える悪戯(トリック)。余計なお世話と殴られるならそれでいい。でも、僕が考えうる君の本質は、そうじゃないから。ちょっとでも反応してくれれば、それが僕の存在意義になる。]**