絶対に帰らないといけないってわけじゃないの?
[たった今知った、二人が離れ離れにならない可能性に動揺する。
はやる気持ちを抑えきれなくて、少し離れた場所にいるオズ君の方を見たけど、すぐに聖子さんとの会話に戻った。
オズ君が好きかと訊かれれば頷いて、
どうするつもりかと訊かれれば首を傾げる]
わたし、この世界に残る事ができるとか、
この世界の人と一緒に帰るとか、
想像してこなかったんですよね……そっかぁ、そうなのかぁ
[困ってる聖子さんの前で恐縮だけど、
ちょっとだけ余韻に浸ってしまう。わたしはいまきっと嬉しいんだ。それを噛みしめて、改めて将来について考える]