貴方の言う通り、です。 すごい、奇遇ですね。[ 奇遇ですね、で済む話でもない気はするが。 深く考えても分からないものは分からないままなのだし、 不安の共有より、ある程度楽観を混ぜるのも良いだろう。 名前なら憶えているのだし──と思ったところで、 少年は見知らぬ他人である少女に名前を教えてくれた。>>11 と思いきや次の瞬間にはあたふたと慌てたり、 言葉をくるくる回したり、大忙しだ。 ぱち、と瞬きながらその様を眺め、 なんだか面白くなって、少女は微笑んで口を開く。 ]