[『新人囚人の立場じゃ取って食われるから、関わるのは辞めときな』と言う運び屋の言に私は食い下がった。
万が一にも、義父達の計画に問題が発生した時、使える伝手は何でも頼りたいとその時の私は考えていたから。]
……毒を食らわば皿まで、なのよ!
[私の頑なな姿勢に、やがて折れた運び屋はそれならばと思想犯の階層に居る看守の買収を提案した。>>1:43
情報を得たいなら、それなりの理由が必要だと。偶然向かう事が出来たとしても、大した接触は出来ないという言に私は頷く。
そこで私は初めて"レディ・ハリコ"と言う人物が何を為しているのかを知ったのだった。>>1:326]