[…はてさて何があったかなかったか。
ここは夢の世界、朝日も近くなれば、夢が曖昧になるのも道理。少しずつ登る太陽が、来場者の皆さんと彼らにとっての「大切なもの」を照らすでしょう
正門前に鎮座するマスコットキャラクターは、相も変わらず未来へと歩みだす人々を優しく見守っていました>>0]
…現実世界。機械文明が発展する近未来。
大量の廃棄機械の中に、一体の機械人形がおりました。
随分と前に捨てられて、両手足も砕けていて、あとは、大量の機械・人形・鉄屑共とともにスクラップされるのを待つだけのただの人形>>0:29
…しかしその機械人形は、笑っていました
幸せそうに目を閉じて、笑っていました。
機械人形は、主の愛をこんどこそ受け取りました。
…青い空が壊れた機体を見下ろしています。
魂を解放された その人形の亡骸が
スクラップされるか はたまた誰かの気まぐれで
再び拾い上げられ、新たな魂を与えられるか
それはまた 機械の神のイタズラの話