これは僕宛て、こっちはリェッカ宛て。 これは…… ……またこれか……。[手紙ならぬ、誰かの日記帳と思しき革張り装丁の冊子。 こうした物資やら、ゴミ寸前のボロボロの物資やら、はたまた本当のスクラップやらが流れ着いてくるのがまた辺境たる僻地の星――という訳ではないだろうが、ヘイヴンではしばしばこういうことがあった。そしてそれらが郵便物に紛れて流れ着いてきた場合、やはり、配送先は自動的に文学資料館にされていた。 とりあえずその冊子は脇において、別の手紙を仕分けていく。]