── 食堂エリア ──此処に、貴方の淹れてくれる珈琲なんてないのにね。だから私は、まだ瑞々しいオレンジを絞って紅茶を注ぐ。私たち、好きなことも得意なことも、全然違ったわね。 でも、嫌いなことが一緒だったから。 居心地がよかったの。 そんな貴方に、貴方が一番嫌うことをした。 さようなら、私の愛した人。*