……ぇと、じゃあ、……お邪魔します[ 果たして入店時の挨拶というのはこれが正しいのか。 舌も頭も錆びた風車のようにしか回らずに、 そうしている間にも少年は背中を向けそうだ。 ] あ……の、…………ごめんなさい 驚かせて…しまって……[ 席に着く前、ようやっとそれだけを紡ぎ終えると 少女は恐る恐るの様子でカウンターへ浅く腰掛けた。 次の客人も店にやってきたようで>>15 元気よく出迎える声が聴こえる。>>18 ]