[さてここで働くのも何回目かの今日。
いつものように客の注文に応じて串を紙で包み手渡し、料金を受け取って釣り銭を渡し。
味の説明を求められたらやっとスムーズに説明できるようになってきて、美味しいポイントも伝えたら買ってもらえた。
そんな中、せっかくだから新商品の名付けをしてみな!と頼まれることになり――目新しく、万人受けは捨てたらしい真っ赤な唐辛子色の焼き鳥串を手に、うーんと思案する。
この屋台に似合う雰囲気も大事だ、あとは……。
その日の仕事終わり、普通のとそれをピギーの手土産に、]
ただいま、ピギー。
紅の鳥――炎の宿りし不死鳥を討伐せよ、心の勇者を呼び覚ませ――というめちゃ辛な串だけど、食べる?
[ピギーの辛さ耐性が試される一幕であった。*]