[>>17視線の先には立ち尽くすケンの姿があっただろう。逸れた集中をライブパフォーマンスに戻そうと幾らかの努力を要して。己の中に振り返りたい誘惑はあったのだが、それをしたとして続く言葉はないのだ。] 『 一年前美術室の前で君の叫びを聞いて 』 『 あれは何だったの? 』[そんな質問を放つのはあまりにもグロテスクだ。苦笑を浮かべた。]