[ひととちがう自分が嫌で。ただ、その世界に逃げてしまおうか。……そんな、弱い心をもった幼い日の私をその世界の者たちは、歓迎はするけれどもう少し大きくなってその心が変わらなければと、仲間にいれてくれなかった。10年たったよ。わたし、おおきくなったよ。まだ、だめなのかなあ。もう、だめなのかな。この世界は、息が苦しくなるの。おばあちゃんはもう、いないから。胸に秘めた秘密は、重さを増していく。]