PiPiッ!重量4キログラム、減ってル!
途中下車!?……ウーン、なんでだろウ。
彼は間違いナク、集会所、ッテ……。
[そう。僕が此処に連れてくるはずのお客さんは
いつの間にか勝手に降りてしまっていたのだ。
落としてしまったことも考えてあわあわ。
アームも出してあちこち探したのだが―――
……結局、彼は少し戻った曲がり角に居た。
木の実を齧った後昼寝を始めた茶色い毛玉は
ぷすぷすと気持ちよさそうに寝息を立てている。]
目的地、ココだったんダ。
間違えちゃっタ。でも、マタ、乗ってネ。
[起こさないようにボリュームは小さく。
そのまま暫く静かに見ようとしたら、
寝てる姿が微笑ましくなってしまって。
Pi!と鳴りかけ慌ててミュートにした。]