[See you later.と彼女を見送って。 踵を返しかけた時、傍にいた子供に 『今のどうやったの?おじちゃん、魔法使い?』 と声をかけられた。 小さな両手一杯に握りしめられた 赤いキャンディ。 少年に向き直り、少しだけ膝を屈めて] そうですね、こういう特別な夜には─── 魔法もお化けも、本当にあるんですよ。[唇の前で人差し指を立てて、 大人には内緒ですよ?と囁いた**]