星狩りの国-暁の街-

26 ― 境界の先への手紙 ―


爆発爆散 ベアー

――明日の定期便までに書けば一緒に送ってやる。

生き残った研究員たちが契約している定期船、近隣のリージョンを経由すれば遠くのリージョンに手紙を送ることができる。
言葉と共に便せんを受け取ったベアーは喜び勇んで自分の寝床に戻った。

さて、文通とは相手がいなければ成立しないもの。
男が渡した手紙の送り先は、風の噂で聞いた同郷の友人の所在地。
そこにいる保証はないが、とりあえずベアーが手紙を出したという経験をさせるにはいいだろうと、そんなわけで伝えてみたのだった。

(26) 2024/09/18(Wed) 11:36:22

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