[話を断ち切るように結月が冗談めかした言葉>>0:321で
場を誤魔化すと、美濃の笑み>>3が映り雰囲気が変わる。]
欲しいもの……、ですか?
[台詞通り進行しようとして、丹田のアドリブに言葉が詰まりかける。
未遂で済んだはずだ。監督が撮影を止める様子もない。
意識の端で問題ないことだけ把握し、根岸はアドリブに応える。]
じゃあ……バウムクーヘン?
[ひょい、と美濃の向こうを覗き込むようにしながら返事をした。
通称餌場ことお菓子コーナーのある方向だ。
初めてそちらに興味を向けたようなきょとんとした顔をして、
大して欲しいとも思ってなさそうな不思議そうな声で。
あくまで表面上の関係を保つための提案だったことを暗に示せば、
丹田の意図を上手く汲めただろうか。]