[わ、廃ビルの中なのに、明るくなった。>>26]
アダルウィン?
[首を傾げたら、意味も教えてくれる。
目を瞬かせてから浮かべた笑みはくすぐったげなもの。]
うん、カッコいい。
よかったね、イケてる名前貰えたね。
[ヘビ――アダルウィンに手を伸ばし、指先で頭を撫でる。
この気高き友人といつか浄化という別れは訪れるけれど、この瞬間、より繋がった糸が確かなものになった気がした。
中二病っぽい響きも実は好き。バレてるかな。
昔っからよく一緒に同じ本を読んできたのだ。
好みが似てしまうところがあるのは当然なのである。]