>>1 ハチ
乗りかかったなんとやらだからね。おうよ。
[先に告げた通り、宿に辿り着くにはそうかからない。
路地に入れば祭りの音は遠くなるが、鼻歌があるなら埋めるに余りある。先導しながらそれは耳で拾われ、笑みは零れた。
煉瓦造りの建物の入り口に、とんがり帽子を被せられた薄らととぼるぽきゃの姿。ただの照明器具のそれはたまに鳴くとの噂だが、自分はまだ聞いたことがない。
撫でる代わりにととん、と指先で触れながら「ここ。入るよー」と戸を開けた。
帳面から目を上げたのが店主。
軽く事情の説明をし顔繫ぎを済ませれば、あなたも今宵一部屋の主となる。]
同じ階だ。あとでカードゲームでもする?
ボクはこっち。ハチも荷物の整理とか寝床の確認済ませてきちゃいなよ。
[さてどちらが早いかわからないけど、自分はこの後再び街に繰り出し、出店をひやか…賑やかしに加わる予定であることは伝える。
あなたも同じくするならば、またも射的の単語を出そう。
弓矢と鉄砲がイコールじゃないことは指摘しないとわからない。しても、やってみてっていうだろうな。]