― 早朝、自室。[早朝の自室。襖の隙間からこぼれた朝日で目が覚めた。身体を起こせば、この季節特有の肌寒さに、思わず身体が震えた。] ……まだ、6時か、寝れるな 『二度寝はだめですよ主様っ!』 うるせぇ[気が付けば、煩い奴が部屋の中に侵入していた。何度も身体を揺らし大声を出す馬鹿に促され、少し早いが起きることになる。既に、良い匂いがするってことは、雪の奴も俺が起きたことに気が付いているんだろう。]